びわ湖 水環境フォーラム 2026 in Moriyama
山岡記念財団は、2026年7月25日(土)、立命館守山中学高等学校にて「びわ湖 水環境フォーラム 2026 in Moriyama」を開催しました。次世代を担う若者が中心となり、びわ湖の水環境について学び、自然との共生を目指した未来像を考える本フォーラムには、学生、行政・研究機関、企業関係者など158名が参加。地域の水環境を守る大切さを再認識するとともに、財団が目指す日独交流を背景にした学びと対話の場となりました。
本フォーラムのテーマは、持続可能な社会の実現に向けた「地域の水環境と暮らし」。地域で水環境を守る大切さを再認識し、今後の方向性について考えることを目的に開催されました。
今回のフォーラムの特徴は、立命館守山高等学校の生徒と財団が何度もミーティングを重ねながら、企画段階から一緒になってイベントをつくり上げたことです。告知チラシのデザインや構成、ドイツ食品を提供して来場者との交流を促す工夫、社会人と高校生が直接対話できる場づくりなど、生徒たちのアイデアが随所に反映されました。
また、生徒たちは発表に向けた事前学習としてヤンマーサンセットマリーナを訪問。船に乗って琵琶湖を探求したほか、有機物を分解して堆肥を作るコンポスターを見学し、漁協の方から琵琶湖の環境について話を聞くなど、現地での学びを発表内容に生かしました。
第1部では、守山市長 森中高史氏の開会挨拶に続き、滋賀県、立命館守山高等学校、ドイツ・テュービンゲン大学の登壇者が、それぞれの視点から水環境に関する講演・発表を行いました。
滋賀県琵琶湖環境部琵琶湖保全再生課の間野智也氏は、「琵琶湖保全の取組について」をテーマに、琵琶湖の価値と現在直面している課題、マザーレイクゴールズ(MLGs)をはじめとする保全活動について紹介しました。
立命館守山高等学校の生徒は、「藻と人が共存する未来」をテーマに発表。琵琶湖で課題となる藻の大量繁茂に着目しながら、景観や生態系、漁業への影響だけでなく、水質浄化や堆肥化など、藻が持つ価値にも目を向けた探究成果を共有しました。
さらに、ドイツから来日した、テュービンゲン大学のピーター・グラートヴォール教授は、「PFASによる環境への影響について」をテーマに講演。欧州の事例も交えながら、自然界で分解されにくい化学物質が水環境や生態系に与える影響について、わかりやすく解説しました。
第2部では、ポスターセッションと交流会が行われました。
滋賀県、守山市、テュービンゲン大学、京都大学、立命館守山高等学校、堀場アドバンスドテクノ、ピエクレックス、ヤンマーホールディングス、ヤンマーコーポレーション、山岡記念財団など、計10団体が参加し、水環境保全、資源循環、水質測定技術、地域での学びの実践など、多様な取り組みを紹介しました。
ポスターセッションでは、生徒らが各ブースを自由に回りながら、出展者と直接意見交換を行いました。高校生にとっては、探究テーマや進路を考えるきっかけとなり、企業・行政・研究機関にとっても、次世代の視点に触れる貴重な機会となりました。また来賓として出席された、メラニー・ザクシガー大阪・神戸ドイツ総領事も、各団体のブースを廻られ、それぞれの担当者から熱心に説明を聞かれていました。
交流会では軽食に加え、ドイツパンやハムなども用意され、日独交流を感じられる和やかな雰囲気の中で対話が広がりました。
山岡記念財団は、ヤンマー創業者・山岡孫吉の「ドイツへの感謝」と「日独文化交流への思い」を受け継ぎ、日本とドイツの学術・文化交流を通じて、次世代の育成と社会の持続的な発展に貢献することを目的に活動しています。
今回のフォーラムは、びわ湖という地域の大切な自然資源を題材に、若者、地域、行政、研究機関、企業がともに学び合う場となりました。ヤンマーグループが掲げる持続可能な社会への貢献とも重なる取り組みであり、地域社会との共創や次世代育成の重要性を改めて感じる機会となりました。
本フォーラムを通じて、参加者は琵琶湖の水環境が抱える課題を知るだけでなく、地域の暮らしや産業、教育、国際交流と水環境が深く結びついていることを学びました。とくに、高校生が自ら問いを立て、現地で学び、発表し、社会人と対話する姿は、次世代が持続可能な未来をつくる主体であることを実感させるものでした。
山岡記念財団は今後も、日独交流を基盤とした学術・文化活動を通じて、若者の学びと挑戦を支援し、地域社会とともに持続可能な未来の実現に貢献していきます。

