アートパフォーマンス「胃の中の埃」を大阪市で開催
5月29日から31日にかけて、大阪市のSuper Studio Kitakagayaにて、山岡記念財団が助成をしているアートパフォーマンス「胃の中の埃」が開催されました。山岡記念財団と協力関係にあるドイツの文化機関ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川による主催イベントです。
本作品は、大阪出身のアーティスト三好彼流氏と、ドイツの彫刻家フィメル・レベッカ・茜氏による共同パフォーマンスで、外部の視線から切り離された状況下で、作品と鑑賞者がいかに関わり合うかを探る試みです。

鑑賞者は一人ずつ空間に入り、中央に据えられた土で形づくられた高台に対面します。その内部からは、まるで呼吸する皮膚のような表面が現れ、鑑賞者は作品に触れることができます。外部からの視線を遮断された状態で、より自由なインスタレーションを体験・探索できる設定になっています。独創的な作品を通じて、想像力を掻き立て、鑑賞者自らが主体となって行動・反応する体験型のイベントとなりました。
三好氏とフィメル氏は、人とアートと空間が相互に作用し合う環境を再現することを目指し、本作を制作しました。鑑賞者と作品のあいだに対話を生み出す、新しいかたちの芸術作品となりました。
山岡記念財団は、人の可能性を信じ育てるヤンマーの文化「HANASAKA(ハナサカ)」の価値観のもと、これからも日本だけでなくドイツの次世代を担う若者の芸術活動を支援していきます。

アーティスト紹介
・フィメル レベッカ・茜
1998年ドイツ・ドレスデン生まれの陶芸アーティスト。
身体・空間・素材の関係性を軸に、サイトスペシフィックなリサーチ、パフォーマンス、彫刻的介入を通して制作を行う。彼女の作品は、触覚や空間的な知覚を刺激し、鑑賞者自身が作品の一部となる状況を生み出す。
コラボレーションを制作の中心に据え、彫刻的なプロセスをいかに体験可能なものにして、その体験によって新たな形のコミュニケーションや親密さ、あるいは対立を生み出すことができるか探求している。
【主なプロジェクト】
2026
落とし物 – fallenthings、代々木公園、東京
2025
「taleasoldastime,diggingonsaltygrounds」ギービヒェンシュタイン城址、ハレ(個展)
「Wo ist unserHorizont」POSAフェスティバル、ツァイツ(グループ展)
「Asterisk*」トタン・ギャラリー、東京(グループ展)
2024
「superiorcomplex」NHホテル・ベルリン・クアフュルステンダム(グループ展)
「futari」東京藝術大学 玄関ギャラリー、東京(デュオ展)
2023
「NotesfromHome」Treffpunkte.V.、ライプツィヒ(グループ展)
「Oona Bar 48h」ベルリン(グループ展)
「Telonero」モーリッツブルク美術館、ハレ(グループ展)
ワークショップ
「手図」ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川、京都
「soundsketching」ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川、京都
・三好 彼流
2001年大阪生まれ。東京を拠点に、パフォーマンス、インスタレーション、絵画、映像など複数のメディアを横断しながら制作を行う。近年は衣服を媒介に身体の境界と帰属の問題を扱っている。衣服を拡張し複数の身体を包摂することで、個の輪郭を撹乱し、主体の所在や身体の所有といった前提を撹拌する。主体を他者や環境との関係のなかで絶えず揺らぎ、編成され続けるものとして捉える。触覚やパーソナルスペースといった不可視かつ不定形な領域に着目し、それらが立ち現れる条件や構造を空間的に再構成する。
身体/他者/空間のあいだに仮設される境界を操作し、それらがいかに可変的で暫定的なものであるかを示すと同時に、関係性そのものの生成条件を問い直すことを試みる。
【主な展示・参加作品】
2025
「大蹴球」(グリーンヒルズ緑山フットサルパーク、東京都)
2024
「場の脂肪」(2024/TokenArtCenter、東京都)
「地下に繋がってるんや」(2024/samegalery、東京都)
【舞台】
2025
「Stilllive in WINDMILL」(WINDMILL ソウル パフォーマンス)
2024
「Stillive2024:KineticNet」(CCO、大阪府)
2023
山内翔太「汗と油のチーズのように酸っぱいジュース」(KYOTO EXPERIMENT、京都府)
川口隆夫「バラ色ダンス純粋性愛批判」(両国シアターX、東京都/ロームシアター京都、京都府/那覇文化芸術劇場なはーと、沖縄県)

