第9回 中学・高校吹奏楽部 公開レッスンコンサート
指揮・指導:寺岡清高
山岡記念財団は、2025年6月15日に、あましんアルカイックホールで「第9回 中学・高校吹奏楽部 公開レッスンコンサート」を開催しました。

今回も欧州を中心に国内外で活躍されている世界的指揮者のマエストロ寺岡(寺岡清高氏)をお迎えし、リヒャルト・ワーグナーの曲を取り上げ受講していただきました。例年通り、始めに生徒の皆さんがマエストロからレッスンを受け、その後、通し演奏を行うというプログラムでした。
開会に先立ち、尼崎市の松本市長よりご挨拶があり、尼崎市とドイツのアウクスブルク市との交流や、山岡記念財団が日独の文化交流に寄与していることについてご説明がありました。その後、レッスンと通し演奏ともに、大阪フィルハーモニー交響楽団メンバーやソロでご活躍の先生方に講師として支援参加いただき、生徒の皆さんにマエストロが求める演奏法や表現を噛み砕き説明、指導いただきました。


レッスン中、生徒は曲の背景や演奏法についての説明を聞き漏らさないよう真剣に耳を傾け、マエストロの指導に集中して取り組みました。マエストロは曲の背景やストーリーを丁寧に解説し、作曲者の意図を深く理解できるように指導を行いました。その結果、生徒一人ひとりが豊かなイメージ力を発揮し、レッスン後の通し演奏では、より表現力にあふれる演奏が披露されました。
最後には、吹奏楽部生が客席を囲むようにしてアンコール曲「ラデツキー行進曲」を演奏しました。生徒たちの活気あふれる演奏に観客も手拍子で応え、会場は熱気と一体感に包まれたまま終演を迎えました。

観客の方々からのアンケート回答には、「指揮者のアドバイスで音が変化するたびに感動し、音楽の世界観が広がりました。」というご意見や、来年以降の継続開催を望む声を多数いただきました。
また、レッスンを受けた生徒からは「今までは楽譜中心の演奏だったが、レッスンを通じて曲をより豊かに表現するために指揮を見るようになった。」「曲の背景や作曲家の心情をイメージしながら演奏することで、より一層楽しさを感じられるようになった。」といった感想が寄せられました。
山岡記念財団は、人の可能性を信じ育てるヤンマーの文化「HANASAKA(ハナサカ)」の価値観のもと、これからも中学・高校生の音楽活動をサポートしていきます。