アーカイブ - 若者文化シンポジウム

第8回若者文化シンポジウム

3月13日、山岡記念財団が主催する「第8回若者文化シンポジウム 国際比較からみる若者のアイデンティティと社会参加」が、会場参集とオンライン併用で開催され、国内外で総勢65名が参加しました。

本シンポジウムは、研究テーマの妥当性や独創性等を基準とした「研究助成審査会」の審査を経て、山岡記念財団の助成を受けている若手研究者の研究報告の場として毎年開催されています。

今回は「国際比較からみる若者のアイデンティティと社会参加」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。2023年度の「日欧の若者文化・ライフスタイル」の研究助成を受けた若手研究者5名からの調査・研究発表とそれに対する質疑応答が行われました。会場やオンライン参加者から寄せられた意見や質問も取り入れられ、活発な意見交換の場となりました。

<助成研究発表の様子>

参加者からのアンケート回答では、シンポジウムを通して「どの発表もテーマが多様で非常に面白かった」という感想や「全体的に興味深い内容で、来年のシンポジウムも期待している」という来年以降の継続開催を望む声も見受けられました。

シンポジウム終了後は、コミュニケーションの場として4年ぶりに立食形式の交流会が開催されました。会場内のあちこちで、参加された聴講者が研究者や教授に熱心に質問や意見交換をされる姿が見受けられ、盛り上がりのある会となりました。

交流会後半には、2024年度 研究助成採択通知書の授与式が行われました。今年も来場された採択者全員に山岡記念財団 雪野常務理事から激励の言葉とともに通知書が手渡されました。

来年は今回授与された2024年度研究助成採択者の皆さんが研究調査を実施し、日本と欧州(ドイツ語圏)の若者文化とライフスタイルについての研究発表を行います。山岡記念財団は、今後も両国の文化交流の核となる研究者の育成を図り、新しい学問分野の開拓をめざします。

<雪野常務理事と2024年度研究助成採択者>

2023年度 研究発表の詳細

・歌川 光一(聖路加国際大学大学院看護学研究科准教授)
テーマ:「若者の「趣味(Hobby)」に対する認識の日独比較」

・欧陽 珊珊(立命館大学大学院 先端総合学術研究科 一貫制博士課程5回生)
テーマ:「障害のある性的少数者」の若者がいかに社会運動に参加しているか―― 日本とドイツにおけるLGBT運動の比較から」

・マルテ シェーネフェルト(ヴッパータール大学 公共安全・危機管理研究所 嘱託研究員兼博士課程) テーマ:「青少年の自発的な防災活動への参加 ―― 日本とドイツの比較分析」

・アンナ シュラーデ(元関西学院大学准教授)
テーマ:「ビーガン ―― 我々はできます!ドイツと日本の若者のビーガンライフスタイルの選択」

・山口 遥子(独立行政法人日本学術振興会特別研究員(PD)、早稲田大学・成城大学非常勤講師)
テーマ:「日本とドイツにおけるリソグラフ文化の現在」