第5回科学技術講演会
当財団主催の「第5回科学技術講演会」が3月24日京都大学国際科学イノベーション棟シンポジウムホールにて開催されました。
今年は新型コロナウィルスの感染状況を鑑み、感染防止対策をしっかりと行ったうえで、会場・オンラインのハイブリット式で実施し、国内外総勢158名の聴衆者の方が参加されました。
現在、地球規模で問題となっている「温暖化現象」と「食料」問題に関連して、持続可能な社会の形成に向けた食と農業のあり方について、今年は「発酵と食文化」をテーマとし、ドイツと日本の研究者による講演が行われました。
聴衆者からいただいた質問を基に、発表者と参加者との間で積極的な意見交換が展開され、大変有意義な講演会となりました。
- 伊藤パディジャ綾香 講師
名古屋大学環境医学研究所 講師
名古屋大学高等研究院 講師(兼務)
- ドリス・ラウフト 教授
ガイゼンハイム大学
微生物学・生化学科主任研究員兼学科長
総合討論では、京都大学名誉教授である梅田氏が今年もモデレーターを務め、伊藤氏、ラウフト氏の講演者2名に加えて、京都大学農学研究科学生である松村氏、ベトナム出身で同じく京都大学農学研究科学生であるヴィエン氏2名をパネリストとしてお迎えいたしました。パネリストから講演者への質問に加え、「健康によい発酵食品をどのように普及していくか」について論じ合い、日本やドイツ、ベトナムという様々なバックグラウンドを持った方々により、活発な討論の場となりました。
モデレーター:梅田幹雄教授
講師:伊藤パディジャ綾香講師、ドリス・ラウフト教授
パネリスト:ディン・ティ・トゥック・ヴィエン氏、松村郁希氏
ご参加いただいた方々からのアンケートには、「発酵食品が身体に良いことを知り、今までの食生活を改善しようと思います。」という自身の食生活を見直す機会になったという感想や、「大変勉強になり、次回は会場で参加したい。」といった来年以降の継続開催を望む声を多数いただきました。