プレミアム・オータムコンサート in 長浜
大植英次 with Friends
山岡記念財団は、長浜市と共催で2020年11月3日(火・祝)浅井文化ホール(長浜市)にて「プレミアム・オータムコンサート in 長浜 大植英次with Friends」を開催しました。
本事業は、世界的に活躍する音楽家から、楽譜どおりに演奏するのではなく、その曲が書かれた時代背景や作曲家の意図・心情など、音譜の中に潜む意味合いを読み取り、幅広い音楽性、表現力豊かな音楽づくりを中学・高校の吹奏楽部の生徒さんに学んでいただくものです。
長浜でも中高吹奏楽部による公開レッスンコンサートの計画をしておりましたが、コロナの影響を受け、今年は学生の皆様をご招待し、プロの演奏を聴いて学んでいただくという趣旨に変更となりました。
新型コロナウィルスの感染防止対策をしっかりと行ったうえで、大阪フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団と、関西の主要オーケストラのメンバーによる演奏会を実施、ご来場者は、滋賀県在住者と限定いたしましたが、多くの方々にご来場いただきました。
今年もドイツから世界的指揮者の大植英次氏をお迎えし、長浜ではドイツの有名な作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルをはじめ6曲を取り上げ開催しました。
また、中高吹奏楽部の学生さんの今後の演奏に少しでも参考になるようにと、彼らにとって身近な、吹奏楽で多く使用される楽器の協奏曲をプログラムに組み込みました。
音色を通じて物語の役を演じる演奏者とナレーターが交互に掛け合い、物語を繰り広げる「ピーターと狼」では、動物の特徴や感情を音で表現しており、楽器のユニークな音やナレーターによる言葉の表現で観客は賑わっておりました。「ピーターと狼」を通して、学生さんをはじめ、子供から大人までが楽しみながら楽器の特徴を学習できるコンサートになりました。
アンコールの曲は、マエストロ大植による弾き振りでモーツアルトの「ピアノ協奏曲第21番2楽章」と本レッスンコンサートでは恒例となったヨハン・シュトラウスの「ラデツキー行進曲」でした。大植氏はピアノの演奏をしながらオーケストラのメンバーを指揮し、素敵なハーモニーを奏でられました。アンコール終盤には大植氏が手拍子をしながら客席と交流を図り、観客の方々も大いに盛りあがりを見せ、最後はスタンディングオベーションの中で終演を迎えました。今年は、人数制限をしたため、長浜公演は約240名の方々のご来場となりましたが、例年通り賑やかなコンサートとなりました。ご来場いただいた観客の方々からのアンケート回答には、コロナ禍で演奏会が制限されてる中、生の演奏に元気をもらったというご意見や、来年以降の継続開催を望む声を多数いただきました。
プレミアム・オータムコンサート in 長浜 大植英次 with Friends
日時:2020年11月3日(火・祝)16:00開演(15:30開場)
会場:浅井文化ホール
出演:関西主要オーケストラメンバー
プログラム:
・第1部
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル / 水上の音楽 序曲
ジャン・ポール・マルティーニ / Romance célèbre
ニコライ・リムスキー=コルサコフ / トロンボーン協奏曲第1楽章
ヴォーン・ウイリアムス / チューバ協奏曲第1楽章
・第2部
セルゲイ・プロコフィエフ / ピーターと狼
・アンコール
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト / ピアノ協奏曲第21番2楽章
ヨハン・シュトラウス / ラデツキー行進曲