アーカイブ - 公開レッスンコンサート

第8回 中学・高校吹奏楽部 公開レッスンコンサート 指揮・指導:寺岡清高

山岡記念財団は、2024年11月3日に、あましんアルカイックホールで「第8回 中学・高校吹奏楽部 公開レッスンコンサート 指揮・指導:寺岡清高」を開催しました。

本事業は、世界で活躍する指揮者をお招きし、楽譜には記載されていないその楽曲が書かれた時代背景や作曲家の意図・心情などを読み取り、幅広い音楽性、表現力豊かな音楽づくりを中学・高校の吹奏楽部の生徒さんに学んでいただくものです。

今回はオーストリアやドイツを中心に国内外で活躍されている世界的指揮者のマエストロ寺岡(寺岡清高氏)をお迎えし、アドルフ・シェルツァーとオットリーノ・レスピーギの曲を取り上げ受講して頂きました。例年通り、始めに生徒の皆さんがマエストロからレッスンを受け、その後、通し演奏を行うというプログラムでした。
最初に、尼崎市の松本市長から、尼崎市とドイツのアウクスブルク市が創業者の山岡孫吉の橋渡しで姉妹都市となったことについて紹介がありました。その後、レッスンと通し演奏ともに、大阪フィルハーモニー交響楽団メンバーやソロでご活躍の先生方に講師として支援参加いただき、生徒の皆さんにマエストロが求める演奏法や表現を噛み砕き説明、指導いただきました。

レッスン中、生徒の皆さんは曲の背景や演奏法に関する説明を一言も聞き逃さないように、熱心に耳を傾け、マエストロの指導を受けました。マエストロによるレッスンでは、曲の背景やストーリーが丁寧に解説され、生徒が作曲者の意図を理解できるよう指導が行われました。生徒一人ひとりがイメージ力を働かせることで、レッスン後の通し演奏ではより表現力豊かな演奏となりました。イベント最後には、尼崎双星高等学校吹奏学部生により、第1部で中学生が受講した「バイエルン分列行進曲」がアンコールとして演奏され、盛大な拍手の中で終演を迎えました。

観客の方々からのアンケート回答には、「プロの指導を受けて、さらに豊かな演奏ができるようになる生徒の姿を見て感動しました。」というご意見や、来年以降の継続開催を望む声を多数いただきました。また、レッスンを受けた生徒さんからは「以前は面白くないと感じていた演奏が、レッスンを通じて表現力が向上したおかげで、演奏を楽しめるようになった」という感想をいただきました。

第8回 中学・高校吹奏楽部 公開レッスンコンサート 指揮・指導:寺岡清高

日時:2024年11月3日(日)14:00開演(13:00開場)

会場:あましんアルカイックホール(兵庫県尼崎市)

出演:尼崎市立園田中学校
尼崎市立塚口中学校
尼崎市立尼崎双星高等学校
大阪フィルハーモニー交響楽団メンバー 他(支援参加)

プログラム:

・第1部

作曲家:アドルフ・シェルツァー
曲名:バイエルン分列行進曲

・第2部

作曲家:オットリーノ・レスピーギ
曲名:オットリーノ・レスピーギ